持続可能な社会をつくるためには、持続可能なエネルギー環境を総合的に見ていく必要があるが、
子どもたちのみならず大人にとっても、持続可能な社会の構成要素としての持続可能なエネルギー環境を
総合的に見ることについて十分認識されているとは言いがたい。
多くの人にとって、大きく変化し多様化するエネルギー環境について学び、エネルギー環境の本質を考える力を養い、
持続可能な社会の姿について議論し、エネルギー環境問題を科学技術や産業発展に結びつけられるようにしていくことが、
今求められている。
その上で、世紀にわたり持続可能な社会を構築していくためには、太陽から降り注ぐエネルギー、地球の持っている
熱エネルギーや潮汐流のエネルギーが、世界で利用する総エネルギーとして十分賄える可能性がある以上、
環境問題や社会的課題を解決しつつ、次世代にエネルギー環境問題を先送りしないためにも、エネルギーとして
再生可能(自然)エネルギーを持続可能なエネルギーの柱に据えた「持続可能エネルギー環境」に移行することが求められる。
本研究会は、再生可能エネルギーを柱に据えた「持続可能エネルギー環境」の立場に立ち、子どもの教育とともに
生涯教育としても必要な、エネルギー環境を総合的に見る視点の検討、エネルギー環境の調査と情報の収集、
新しい教育方法の調査と検討、情報を教材ベータベースとして利用できるシステム環境の開発と利用、ならびに、
エネルギー環境を総合的に捉えて学習できる教材の検討・開発・実証を行い、「持続可能エネルギー環境」の
新しい姿を知る場を提供することを目的として、これに賛同するメンバーにより運営される。
2014年10月
持続可能エネルギー環境教育研究会(Sustainable Energy and Environmental Education Study group : SEEES)
代表 井越昌紀 (NPO-CEO協議会、 東京都立大学名誉教授)
共同設立者 寺木秀一 (新潟薬科大学、 NPO-エコテクみらい研究所理事長)